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創造療法を学んだのは2020年のことですが、ディプロマコースで取り組んできた課題レポートを振り返ってみると、創造療法で起こるプロセスや利点などが分かりやすくまとまっていたので、何かの参考になればと思い一部抜粋してシェアしていこうと思います。描画編、体現編、砂現編、グローバルサイコシンサシス編などについても、追ってご紹介していきますね。

ディプロマコースで学びたかったこととして受講当時挙げていたことは、内的葛藤や繰り返されるパターンの意味を理解し言語化すること、自分で答えを見出す体験(根本的課題解決)と、家族のケアでした。

「言語化」は、自分の真実に基づいて自分のコトバで表現したい、という願いだったのだと振り返って気づきました。そしてそれは成就しつつあります。その他の目標も達成されました。

1年という短期間の学びの中で、自我の一部の死(破壊)と再構築(創造)という大きな変容を経て意識の拡張が起こりました。その結果、破壊と創造に終わりがない、ということを理解し、揺らぐ人間としての自分と揺らぐことのない本質的な自己とが同時に在る、という真の体験と理解がなされました。それも痛みなく、軽やかに。

では、創造療法の魅力が伝わることを願って、以下に課題レポートの内容を一部修正してシェアいたします↓↓

創造療法で向き合いたい自分の側面とその理由

コースの中で向かい合っていきたい自分の側面、ワークしていきたいと感じる自分の問題は、意見を求められた時、又は、自分に注意が向く場で発言する時、見られている(ジャッジされている)という意識が働き、パニック(動悸や緊張が生じて考えが纏らなくなる)になるという問題です。
「見られている」という意識は、ありのままの私でいることを難しくし、あらゆる面で私が前に進むのを阻んできたと認識しています。周囲の目を意識せず、暖かい眼差しで自己に集中できるようになりたいです。
この問題について創造療法でワークしようと思った理由は、自分に起こっている問題を言葉で説明することが難しい場合でも、その答えに辿り着くための智慧を、思考を超えたところから受け取ることができると考えるからです。また、起こった問題の意味を理解しながら、前に進むことを、優しく、かつパワフルにサポートしてくれると考えるからです。

創造療法を通して期待できる変化

・日常の些細な出来事からも気づきを得ることができるようになる。
・小さな気づきを繰り返すことで、絡まった糸が解けていくように、根本的な原因に対する気づきが促される。
・自己受容(理解)が起こり、それに応じて他者受容が自ずと起こる。
・葛藤なく独自性を発揮できるようになる。
・無形に変化していこうとする流れに対し歓びを持って受け容れることができる。
・人生に起こる様々な出来事をポジティブに捉えることができるようになる。
・自分で答えを見出し、理解を伴って前に進むので、自己信頼が強まる。
・物事をありのまま受け容れることができるようになる。
・現時点で理想の自分でなくても、良くなっているというプロセスを実感できる。
・自分の真実へと目が啓かれる。

人間中心主義アプローチについて

人間中心主義アプローチについて、私の経験から共感できるところは、特に、「聴く」という姿勢と、「無条件の肯定」という姿勢です。
私の感じたことを、それが良いでもなく、悪いでもなく、「私がそのように感じた」という事実を、ただ中立に聴いて受け容れてもらったとき、やっと感情が私の中を通り過ぎ、心が軽くなったという経験があります。これにより、感情の嵐に飲み込まれていた状態から次のプロセスに進み、自分や周りに起こったことを冷静に理解できました。湧き上がった感情や考えに、正解も間違いもないという姿勢で話を「聴く」ことの癒しの効果を感じました。
このように、人間中心主義アプローチに基づいた対話は、話す側が、自分の真実を受け容れるのを助け、それだけで創造療法になると考えます。
これに対し、問題があるという前提で自分が分析されていると感じる時や、答えが提示される時、苦しくなったことがあります。また、ジャッジメントに基づいた発言をする時、自分自身も傷つくように感じます。

バイフォーカルビジョンについて

自分自身へのバイフォーカルを行ったとき見えたのは、小さく、背中が固く力が入って、自分が思っていた自分よりもずっと悩みが深く、悲壮感のある姿でした。そして、それを見て少し落胆する自分がいました。「今」の自分が、自分を客観視していることが分かりました。

レポートの抜粋は以上です。

*バイフォーカルビジョン:目の前の人と、その人のハイヤーセルフとを同時に観ること。

向き合いたいと思っていた自分の側面は自分の中のシャドウだった・・・と今となってはわかりますが、問題と一体化している最中には本人は大真面目に誤魔化すつもりもなく分からないものです。

創造療法は、描画、体現、砂現の主に3つのワークからなる、クライアント中心主義のセラピーです。セラピストはバイフォーカルビジョンにより、自我をもつ人間としての相談者と、自我を超えた存在としての相談者とを同時にリアライズすることで、相談者が安心して混沌から破壊と創造へのプロセスをサポートします。

相談者の自主性と自尊心を尊重した大変オススメのセラピーです。お手軽に受けられる「おえかきトーク」も始めましたのでご興味のある方はぜひこちらもご覧いただけると嬉しいです。

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