6月のあるとき、21年も前の恋愛の記憶が、まるで突然呼び起こされたかのように鮮明によみがえり始めました。
この21年間、私はさまざまな困難を乗り越え、今では佳き伴侶と可愛い子どもたちに恵まれています。あの頃よりも、ずっと自由に、自分らしく生きられるようになったことも、自分自身ではっきりと感じていました。
十分すぎるほど幸せな今を生きているにもかかわらず、なぜ今になって、過去の恋愛にまつわる感覚がよみがえるのだろう。
当時の楽しかった気持ちも、切なさも、苦しさも、驚くほど鮮明に戻ってきて、心が揺れることに、私は苦しさを感じました。そして、そんな自分に情けなさや、うんざりするような気持ちさえ抱いていました。
けれども、少し落ち着いて自分自身を見つめてみると、ふと、こんな感覚が浮かびました。
「もしかすると、あの恋愛という経験の中に、私は何か大切なものを置き忘れてきたのかもしれない」
時を同じくして、身近な女性たちの中にも、過去の恋愛にまつわる感情や出来事が再び浮かび上がっているように感じられる人がいました。
この苦しさの正体を知りたい。
そして、ただ過去を忘れるのではなく、その経験を超えていきたい。
そう心から願い、私はシャーマンワークを行いました。
その霊的な癒しはとてもパワフルで、数日のうちに大きな変化を感じました。相手をありのままに見ることや、相手を前にして自然体でいることを遮っていた、見えないバリアのようなものが、すっとなくなったかのような感覚でした。一方で、人間としての意識や心身がその変容を受け取り、整っていくまでには、およそ1か月半の時間が必要でした。
そして今、私は驚くほど清々しく、楽になっています。
叶わなかった恋。
求めても得られなかった愛。
愛そうとしても愛することができなかった痛み。
誰かに憧れ、心が高揚するような気持ち。
かつてはあれほどリアルだった恋愛特有の切ない感覚も、今では、思い出そうとしても以前のようにはよみがえりません。
それは忘れてしまったというよりも、まるで一つの美しい絵巻物として、過去という本棚にそっと、そして綺麗に納められたような感覚です。
そして、この経験を通して、私が最も大きな気づきとして受け取ったことがあります。
「相手に強烈に惹かれた部分は、自分自身の中にありながら、これまで認めることができなかった、あるいは気づいていなかった自分自身の側面を、相手を通して見ていた」
ということです。
その気づきを、さらに自分自身のものとして受け取るために、私は創造療法をセルフワークとして行いました。
すると、自分が相手に強烈に惹かれていたその側面を、自分自身のものとして受け容れることには、想像以上の抵抗がありました。それは、私自身にとって、死を意識するほど恐いことでもありました。
けれども、その恐れがあることを知り、しっかりと感じたとき、不思議なことに、私の中ではすでに統合が起こっていました。
今、私が感じているのは、ただ一言、「とにかく楽。さらに軽い。」ということです。
しかし、単にふわふわと軽くなったわけではありません。以前よりもむしろ地に足が着き、わたしであることに自分自身が満たされているような感覚があります。
また、この経験を通して、私は身近な女性の姿からも、あることを感じました。
その方は、かつて強烈に惹かれた相手が持っていたある側面を、自分自身の中にも認めることに強い抵抗を感じていました。しかし、その方がこれから実現していこうとしている人生の方向性を見ていると、まさにその「相手に強烈に惹かれた部分」を、自分自身のものとして生きようとしているように、私には感じられたのです。
そして、それこそが、その方自身の自己実現につながっているようにも思えました。
私は、その方が自分の内なる抵抗を超え、自分自身に秘められた可能性を受け容れ、本当に望む人生を叶えていく姿を心から見たいと思っています。
過去の恋愛の中で、私たちは相手に何かを求め、憧れ、強烈に惹かれ、あるいは傷つくことがあります。
しかし、その強烈な惹かれ方の中には、まだ自分自身のものとして受け取れていない可能性や、認められていない自分の側面、いわば「ゴールデンシャドウ」が映し出されていることがあるのかもしれません。
もしそうであるなら、過去の恋愛は、ただ忘れるべき思い出でも、乗り越えるべき苦しみでもなく、自分自身の中に置き忘れてきた何かを取り戻し、本来の自分を生きていくための大切な道しるべになるのではないでしょうか。
そんな私自身の体験と、身近な人たちの姿を通して感じた想いから、今回、恋愛にまつわる霊的な癒しと統合のセルフワークを、シャーマンワークと創造療法を組み合わせながら、他者への支援としても活用できる形に体系化してみたいと考えました。
過去の誰かを忘れるためではなく、その人を通して見ていた自分自身の光を、自分のもとへ取り戻すために。
このワークが、誰かとの恋愛の記憶の中に、まだ置き去りになっている自分自身の可能性を見つけ出し、それを自分のものとして生きていくための一つのきっかけになればと願っています。
近日中にモニター企画のご案内をさせていただく予定です。
では!
ゴールデンシャドウとは
ユングの「影(シャドウ)」という概念をもとに、ここでは、自分自身ではまだ十分に認められていない「光」の側面を「ゴールデンシャドウ」と捉える。